緑色TSマークに関すること

  • 緑色TSマークの賠償責任補償について教えてください。

    赤色・青色TSマークの賠償責任補償の支払対象は死亡又は重度後遺障害1級から7級でしたが、緑色TSマークは、この制限をなくし、全ての人身事故が賠償責任補償の支払対象になります(物損事故は、補償の対象になりません。)。

  • 緑色TSマークの場合、どの程度のケガだったら、賠償責任補償の支払い対象になりますか。

    ケガの程度は問いませんが、賠償の対象となる被害額(治療費等)の証明は必要となります。

  • 緑色TSマークの示談交渉サービスについて教えてください。

    「示談交渉サービス」とは、保険金支払いの対象となる賠償事故について、保険会社がTSマークが貼付された自転車に搭乗中の方などの代わりに示談交渉を行ってくれるサービスです。ただし、自転車の搭乗者が業務中の場合は、示談交渉サービスは提供されません。賠償責任補償の保険金は支払われます。

制度に関すること

  • 「TSマーク」とは何ですか?

    「TSマーク」は、自転車安全整備店において自転車の点検整備を行い、その自転車が安全な「普通自転車」であることを自転車安全整備士が点検確認したときに、その証しとして貼るシール(点検整備済証)のことです。
    この「TSマーク」には、傷害保険と賠償責任保険、被害者見舞金(赤色TSマークのみ)が付いています。(付帯保険)
    「TSマーク」のTSは、Traffic(交通) Safety(安全)の頭文字で、「交通安全」という意味です。

  • 普通自転車とはどんな自転車ですか?

    普通自転車とは、道路交通法令に定められた基準に適合した自転車のことです。
    <普通自転車の基準>
    ○ 車体の大きさは、長さ190cm、幅60cm以下であること。
    ○ 前、後輪にそれぞれブレーキがあること。
    ○ 車輪は2輪以上4輪以下であること。
    ○ 側車を付けていないこと。
    ○ 座席が一つであること(幼児用座席を除く)。など。

  • 「TSマーク」はいつできたのですか?

    「TSマーク」は、自転車の安全利用と自転車の交通事故防止を図るため、自転車安全対策の一環として、昭和54年に警察庁の指導により、「自転車安全整備制度」が発足し、「TSマーク」が創設され、今日に至っています。

  • TSマーク制度のできた目的は?

    この制度は、自転車の定期的な点検整備を促進して、自転車の安全な利用と、自転車事故の防止に寄与するとともに、万が一事故に遭った場合の被害者救済に資するために設けられたものです。
    TSマークの付帯保険の有効期間はTSマークに記載されている点検基準日から1年となっています。
    1年に1回は、自転車の点検整備を行いましょう。

  • TSマークは誰が貼るのですか?

    自転車安全整備店の方です。但し、TSマークが貼れる自転車は、自転車安全整備士が点検確認した自転車だけです。

  • 「自転車安全整備店」とは?

    当協会に登録されている自転車店で、「自転車安全整備士」が勤務しています。

  • 「自転車安全整備士」とは?

    自転車安全整備士は、当協会が実施する自転車安全整備技能検定に合格した人で、自転車の点検整備や、その自転車が安全な普通自転車であることを点検確認することと、自転車の正しい乗り方等の安全指導について、専門的な知識と技能を有するエンジニアです。

加入等に関すること

  • 自転車に「TSマーク」を貼付しましたが、保険契約書は貰えますか?

    TSマークの保険契約は当協会と保険会社で結んでいるので、TSマークを貼付した人に対し保険契約書はありません。
    そのため便宜的にTSマーク付帯保険加入書をお渡ししています。
    自転車の点検整備を受けてTSマークを貼付したときは、自転車店から「TSマーク付帯保険加入書(お客様用)」を受け取ってください。
    有効期間は1年間です。大切に保管しておいてください。
    なお、約款はこちら(緑色TSマーク赤色TSマーク青色TSマーク)でご確認ください。
    詳しい補償内容に関するお問い合わせは、三井住友海上火災保険株式会社(0570-000-639)にご連絡ください。

  • 「TSマーク」を貼る料金はいくらですか?

    「TSマーク」を貼る料金は、自転車の点検整備を受ける料金となります。
    点検整備を受けずにTSマークだけを貼ることはできません。
    なお、点検整備を受け部品交換する場合、交換する部品代は別料金となります。

  • 「TSマーク」は自転車を購入した店でなくても貼れますか?

    自転車安全整備店であれば、購入した店でなくても点検整備を受けてTSマークを貼ることができます。

  • 「TSマーク」のそれぞれの補償内容はどうなっていますか?

    補償内容は、TSマークを貼付している自転車に乗っている人が相手方に法律上の損害賠償責任を負う賠償責任補償と、本人がケガ等をした場合に支払われる傷害補償があります。
    令和4年12月1日、緑色TSマーク付帯保険が導入されました。

    項目 / 区分 賠償責任補償 傷害補償 被害者見舞金
    死亡・障害
    (すべての人身事故)
    死亡・重度後遺
    障害(1~7級)
    死亡・重度後遺
    障害(1~4級)
    入院15日
    以上の傷害
    入院15日
    以上の傷害
    緑色TSマーク 限度額 1億円
    ※示談交渉
    サービス付き
    一律 50万円 一律 5万円
    (賠償責任補償により対応)
    赤色TSマーク 限度額 1億円 一律100万円 一律10万円 一律10万円
    青色TSマーク 限度額1,000万円 一律 30万円 一律 1万円
    支払いの対象 TSマークが貼付された自転車に搭乗中の人が日本国内で第三者に死亡又は身体の傷害を負わせたことにより、法律上の損害賠償責任を負担した場合に支払われます。 TSマークが貼付された自転車に搭乗中の人が日本国内で第三者に死亡又は重度後遺障害(1~7級)を負わせたことにより、法律上の損害賠償責任を負担した場合に支払われます。 TSマークが貼付された自転車に搭乗中の人(同乗者も含まれます。)が日本国内での事故により、その日から180日以内に死亡又は重度後遺障害(1~4級)を被った場合に支払われます。 左記の事故によって、入院加療15日以上の傷害を被った場合に支払われます。
    ※入院15日未満及び通院は、補償の対象外です。
    TSマークが貼付された自転車に搭乗中の人(加害者)が日本国内で第三者(被害者)に傷害(入院15日以上)を負わせ、法律上の損害賠償責任を負担した場合に支払われます。
    支払いできない主な場合 (共通) ○盗んだ自転車等、正当な権利を持たない自転車に搭乗している間に起きた事故
    ○道路以外の場所で競技、興行(練習を含む)のため自転車に搭乗している間に起きた事故
    ○自転車搭乗者の故意による事故
    ○地震・噴火・津波による事故

    (傷害補償) ○頸部症候群(いわゆる「むち打ち症」)又は腰痛で他覚症状のないもの
    (賠償・見舞金) ○同居の親族・同乗者に対する賠償事故
    ○対物賠償
    その他 ○賠償責任の当事者は搭乗者本人のほか、本人に代わって賠償責任を負う親権者、雇用主が含まれます。
    ○緑色TSマークの示談交渉サービスは、運転者が業務中に起こした賠償事故の場合には、提供されません(賠償責任補償の保険金は支払われます。)。
    ○搭乗中の人は、自転車の所有者である必要はありません。
    ○搭乗中とは、自転車から降りて、押して歩いている場合も含まれます。
    ○事故は、道路上で起きたものに限られません。
    ○重度後遺障害とは、自賠法に定められている後遺障害1級~14級のうち、賠償責任補償においては1級~7級、傷害補償においては1級~4級までをいいます。
    ○赤色TSマークの被害者見舞金10万円は、加害者から保険金を請求してください。その上で、保険会社から被害者に直接支払われます(加害者には支払われません。)。
    ○暴力団関係者、その他反社会的勢力に該当すると認められる場合、保険金をお支払いできないことがあります。
  • 「TSマーク」の有効期間はいつまでですか?

    「TSマーク」の有効期間は、TSマークに記載されている点検基準日から1年間です。
    ぜひ年1回は自転車の点検整備を受けてTSマークを更新してください。

  • 「TSマーク付帯保険」は所有者以外も対象になりますか?

    自転車の所有者だけに限らず、その自転車に乗車しているご家族やご友人等も対象となります。

  • 「TSマーク付帯保険」の請求手続きの流れは?

    以下のような手続きの流れになります。

    ○ 「傷害補償」、「賠償責任補償」の請求手続きは以下のとおりです。

    ○ 「事故の相手方への被害者見舞金」の請求手続きは以下のとおりです。

    ※ 搭乗者本人等への支払いはありません。

  • 「TSマーク」貼付後、住所が変わりましたが届け出の必要はありますか?

    住所が変わっても届け出の必要はありません。
    なお、「TSマーク付帯保険加入書(お客様用)」は、有効期間中、大切に保管しておいてください。

  • 防犯登録はしていませんが、TSマークは貼れますか?

    防犯登録とは制度が異なりますので、点検整備を受けてTSマークを貼付することはできます。
    なお、防犯登録は法律で登録することが義務付けられていますので、防犯登録することをお勧めします。

  • レンタサイクルや会社で使用する自転車について、団体や会社名義で 「TSマーク」を貼ってもらうことはできますか?

    できます。「TSマーク付帯保険加入書」の氏名欄は、団体名又は会社名及び「担当者の部課、氏名」を記載し、連絡が取れるようにしてください。
    TSマーク付帯保険(賠償責任)は、雇主等が請求者となり、保険金が支払われますので、自転車をたくさん使って業務を行う事業所等では、大変意義のある保険といえます。

  • 保険契約が解除されることはありますか?

    被保険者が反社会的勢力であることが判明した場合、保険契約が解除となる場合があります。