TSマーク(自転車向け保険)とは

自転車安全整備士が点検確認した普通自転車に貼付されるもので、このマークには賠償責任保険と傷害保険等が付いています。(付帯保険)※「TS」は、TRAFFIC SAFETY(交通安全)の頭文字をとったものです。
TSマークには、緑色・赤色・青色の3種類のTSマークがあり、賠償内容が違ってきます。

緑色TSマーク

(3.5 × 3.05 cm)

赤色TSマーク

(3.5 × 3.05 cm)

青色TSマーク

(3.5 × 3.05 cm)

※令和4年7月、赤色・青色TSマークのデザインが変更になりました。
※従来のTSマークが貼付されていても、補償の内容は変わりません。

TSマーク付帯保険とは(自転車の保険)

(1) TSマークに付帯された保険です。
(2) 保険は、点検基準日と自転車安全整備士番号が記載された保険有効期間中のTSマーク貼付自転車に搭乗中の人が対象となります。
(3) 保険契約は、当協会と三井住友海上火災保険(株)を幹事会社とする損保会社との間で締結しています。
(4) 保険の有効期間は、TSマークに記載されている点検基準日から1年間です。

TSマーク付帯保険の補償内容

(1) 賠償責任補償
TSマークが貼付されている自転車に搭乗中の人が第三者に死亡・傷害(緑色TSマーク)又は重度後遺障害(赤色・青色TSマーク)を負わせたことにより、法律上の損害賠償責任を負った場合に、次の表の通り適用されます。

種別 賠償責任補償
緑色TSマーク 死亡・傷害(全ての人身事故) ※示談交渉サービス付き (限度額)1億円
赤色TSマーク 死亡・重度後遺障害(1~7級) (限度額)1億円
青色TSマーク 死亡・重度後遺障害(1~7級) (限度額)1,000万円

※ 緑色TSマークは、全ての人身事故が賠償責任補償の支払対象となりました。
赤色・青色TSマークの賠償責任補償の支払対象は死亡又は重度後遺障害1級から7級でしたが、 緑色TSマークは、この制限をなくし、全ての人身事故が賠償責任補償の支払対象になります(物損事故は、補償の対象になりません。)。

※ 緑色TSマークは、示談交渉サービスが付いています。
赤色・青色TSマークには、示談交渉サービスが付いていませんが、緑色TSマークには、示談交渉サービスが付いています。
「示談交渉サービス」とは、保険金支払いの対象となる賠償事故について、保険会社がTSマークが貼付された自転車に搭乗中の方などの代わりに示談交渉を行ってくれるサービスです。
ただし、自転車の搭乗者が業務中の場合は、示談交渉サービスは提供されません(賠償責任補償の保険金は支払われます。)。

※ 重度後遺障害の等級は、自動車損害賠償保護法に定める等級に該当します。

(2) 傷害補償
TSマークが貼付されている自転車に搭乗中の人が、交通事故によって事故の日から180日以内に入院、死亡又は重度後遺障害を負った場合は、次の表の金額が一律に支払われます。

種別 傷害補償
緑色TSマーク 死亡若しくは重度後遺障害(1~4級)(一律)50万円 入院(15日以上)(一律)5万円
赤色TSマーク 死亡若しくは重度後遺障害(1~4級)(一律)100万円 入院(15日以上)(一律)10万円
青色TSマーク 死亡若しくは重度後遺障害(1~4級)(一律)30万円 入院(15日以上)(一律)1万円

※ 重度後遺障害の等級は、自動車損害賠償保障法に定める等級に該当します。

(3) 被害者見舞金 (※)
赤色TSマークが貼付されている自転車に搭乗中の人(加害者)が第三者(被害者)に傷害(入院加療15日以上)を負わせ、法律上の損害賠償責任を負担した場合に、次の表の金額が一律に支払われます。

種別 入院(15日以上)
赤色TSマーク (一律)10万円

※ 青色TSマークには、被害者見舞金制度はありません。
※ 緑色TSマークは、賠償責任補償により対応します。

TSマーク付帯保険の加入手続き

TSマークは、自転車安全整備店で取り扱っています。
ただし、1店舗で取り扱うTSマークは、緑色・赤色・青色のいずれか1種類となります。
自転車安全整備店(自転車安全整備店検索)で、自転車の点検整備(有料)を受けて、TSマークを貼付して貰ってください。
手続きはこれだけです。

※その際に、自転車安全整備店から「TSマーク付帯保険加入書(お客様用)」が渡されますので、1年間保管してください。
※「TSマーク付帯保険」の有効期間は、TSマークに記載されている点検基準日から1年間です。
ぜひ年1回は点検整備を受けてTSマークを更新してください。

全国の自転車安全整備店はこちらからお調べいただけます。